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家づくりの基礎知識
新築時に知っておくこと
COLUMN19
秩父・深谷・熊谷・本庄地域を中心に埼玉県で、高品質なローコスト住宅をご提案をしているエフプロダクツです。
今回は、新築時に知っておくことについてご紹介していきます。
ぜひお家づくりの参考にしてください!
最新の住宅は光熱費が安い
最近、電気代・ガス代が高くて家計簿を見ながら、ため息をつく方もいらっしゃるのでは。
物価高騰や特にエネルギー事情の関係から、光熱費が上がっていきます。
電力会社も同じ状況ではあり、今後も大方の専門家は高くなる傾向を予想しています。
新築を検討している方の中には、賃貸から大きな家に引っ越すと光熱費が上がる、と思っている方も少なくないでしょう。
しかし、昨今の住宅は断熱性・省エネ性が優れているため、条件によっては新築に引っ越した方が光熱費が安くなる可能性があります。
考えるのは家賃と住宅ローンの比較だけではNG
よく新築の予算を検討する際に、「家賃並みの支払いで家を買う」というキーワードが出てきます。
現在住んでいる賃貸の家賃にもよりますが、この家賃で支払っている金額だけを見て、住宅ローンの予算を考えることは間違いではないものの、もう1歩足りていません。
その足りていない部分が光熱費であり、家賃+光熱費も考えた上で検討することをおすすめします。
イニシャル(初期コスト)が安い家は、ランニングが高くなる可能性が高い
新築の予算検討をするとき、どうしても建物本体価格などの新築の見積で比較しがちですが、光熱費も合算した月々の支払額で比較しましょう。
新築を安く買ったつもりが、光熱費のかかる断熱性・省エネ性が低い家だったらどうでしょうか。
完全に「安物買いの銭失い」となってしまうわけで、長く住み続ける家においては、車のように簡単に買い替えるわけにはいきません。
一方、断熱性・省エネ性がしっかりしている住宅は、補助金の対象にもなりえると共に、資産となるわけです。
住宅ローンはある意味、自分の家=資産への出費ですが、光熱費は完全に家の外に出ていく出費です。
高性能住宅はハイブリッド車と考えが同じ
みなさんは自家用車がハイブリッド車である、もしくは次買う車はハイブリッド車にしたいと考えている方が多いでしょう。
ガソリン代も高くなっていることもあり、ランニングコストを気にされる方が前にも増して増えているように感じます。
昨今は、電気自動車という選択肢も出て来ており、ランニングコストをさらに落とすのであれば電気自動車も賢い選択です。
これを家に置き換えてみると、通常のガソリン車は断熱性・省エネ性が低い家と置き換えます。
ガソリン車は車両価格がリーズナブルに購入できる反面、ガソリンを多く消費します。
同じように断熱性・省エネ性が低い家は、リーズナブルに購入できますが、光熱費が高くなります。
光熱費が安ければそこまで問題ではなかったかも知れませんが、今は多くの方にとって光熱費の値上がりは無視できないレベルになりつつあります。
ぜひ、車両価格+ガソリン代として比較するのと同じように、家も月々の住宅ローン+光熱費で検討しましょう。
最新の住宅の光熱費はどれくらいかシミュレーション
では、実際に断熱性・省エネ性が高い家は、どれくらい光熱費が安くなるのか?を見ていきましょう。
家の断熱性能はUA値、省エネ性能は一次エネルギー消費量というもので表されます。
一般的な家の光熱費
一次エネルギー消費量とは、1年間に使うであろうエネルギー(電気・ガス・灯油全て)を算出するツールです。
家を建てた時、基準になるエネルギー量(一般的な家を想定)は、85,343MJ(メガジュール)となります。
ここでは細かい解説は置いておいて、この85,343MJを電気・ガス併用の一般的な家に置き換えると、月の平均的な光熱費は24,608円になります。
断熱性・省エネ性がいい家の光熱費
一方、同じ条件で計算した断熱性・省エネ性がいい家(UA値:0.5W/㎡・K、各種設備機器はZEH基準をクリアするものを採用)の場合、月の平均的な光熱費は13,859円になります。
基本的にはオール電化が前提となるため、オール電化で計算していますが、 65,300MJで単純に普通の家に比べて、年間で使うエネルギーは約2割程安く済みます。
これは、必然的に光熱費に跳ね返ってきますので、一般的な住宅(=省エネ基準レベルの家)に比べて、月々10,749円の差になります。
※気になる方は、結では新築検討時に光熱費シミュレーションも可能
2-3. 月々10,749円の差は、住宅ローンに変換すると約400万円の差
月々10,749円の差は、住宅ローンに変換すると約400万円の差
ここで、一般的な家と、高断熱の家の月々の光熱費の差が約10,700円であることを、住宅ローンに置き換えてみましょう。
35年ローンを組んだ場合、この光熱費の差は最初に組む住宅ローンでは約400万円の差に置き換えられます。
要するに400万円安い家(断熱性・省エネ性が低い家)を買ったつもりが、光熱費が結局高くなり、高断熱で快適な家と家からの出費は「ほぼ同じ」というわけです。
むしろ高断熱な家は、家の価値が高く、いざとなった時には高く売れる可能性もあるので、それであれば快適性の高い家の方がいいですよね。
お金に現れない新築でしかできない「大事なコト」
光熱費以外に、新築で生まれる人生の豊かさにも目を向けていきましょう。
必ずしも、今の家賃と同等でなくとも、新築にすることで賃貸でありがちなストレスが減る可能性もあります。
新築自体はリスクを絶対に取りたくない方には向いていない側面もありますが、家族を考えると持ち家は必ずしもマイナスではないでしょう。
家族が安心して住む場所を持つという意味、そして家という資産を持つことで家族に残せるものができます。
住宅ローンはNOT借金
住宅ローンは「一生で一番大きな借金」と捉える方が多いですが、それは少し間違っています。
一般的なフリーローンは借金ですが、住宅ローンの場合は事情が異なり、団体信用生命保険という保険も必ず兼ねて組まれます。
世帯主の方に「万が一のこと」があった際には、持ち家を持っておくと残された家族は安心(団体信用生命保険の役割)です。
ペアローンの場合は、条件により異なるため融資条件などを確認する必要がありますが、そこまで心配する必要はありません(他の生命保険で補填することもできる)
高齢になると賃貸を借りることができない?
高齢になってくると、賃貸住宅が安易に借りる事ができなくなってきます。
一生、賃貸住まいという選択肢もありますが、若いときは問題なくとも年齢によって持ち家でないと苦労することも。
特に独身の方であれば、この傾向が強くなってくる点も注意しておきましょう。
まとめ
新築で知っておくべきお金の話、という視点でお伝えしてきました。
新築では光熱費も含んで考えること、そして新築に移り住むことで細かいストレスも減り、家族の関係性や仕事にもポジティブになれば、新築を買った意味としてもお金の側面以上に価値が出てきます。
家族のことを考えて前向きになれた方は、まずはモデルハウスや見学会に行って話しを聞いてみましょう。